価格変化率(ROC)の活用法

昨日、テクニカルトレードWEBセミナー(平野朋之講師)を受講し、ROC(Rate Of Change=価格変化率)について学びました。

ROCを知る前提として、モメンタム(=当日終値ーn日前の終値)を知らなければなりません。

モメンタムは過去(n日前)の終値に対する当日終値の騰落幅であり、価格変化の「勢い」「運動量」を表します(nの数字は任意です。)。

しかし、これだけでは、異なる銘柄同士の比較できないので、モメンタムを比率で表すことにしたのが、ROCです。

ROCは、(当日終値ーn日前の終値)÷n日前の終値×100で計算されるので、どの銘柄においても、プラスとマイナスがあり得る割合(%)で表示されます。

とてもシンプルな計算式で理解が容易なので、これをRSIなど計算方法が複雑で理解しにくいオシレーターの代わりに使ってみようというわけです。

あいにく、メタクォーツ社のMT4やMT5には搭載されていませんが、🌻FXPRO

には搭載されています。期間は12を使うことが多いようですが、9~14ぐらいの範囲で表示してみて、買われ過ぎ・売られ過ぎの水準が判別しやすい期間を選べばよいようです。

相場が保ち合いであるなら、買われ過ぎ水準で売って、売られ過ぎ水準で買うという逆張り戦略も有効のようですが、トレンド発生時にそれをやると、大きな含み損を抱えることになりかねません。

そこで、ボリンジャーバンドなどのトレンド系インジケーターを併用し、移動平均線が平行に近く、価格ががその上下をまたがって動いているときのみ、上記逆張りトレードを行うのもよいようです。

反対に、移動平均線の傾きが出てきて、トレンド方が明確になったときは、その方向にのみトレードし(上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り)、価格の推移とROCの動きのダイバージェンス(価格が上昇しているのにROCの高値が切り下がったり、価格下落しているのにROCの安値が切り上がる現象=逆行現象)に注意して手仕舞う(利確する)という戦法を採るのがよいようでした。

どの時間足で勝負するかは、仕事や生活の状況にもよりますが、今日から可能な範囲で試してみたいと思います。