中央銀行のポリシーミックス

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各国中銀の金融・財政政策の立ち位置を整理するための早見図です。

本日早朝4時に米国の金融政策(テーパリング加速と来年の予想利上げ回数増)が発表され、株価・為替がだいぶ動きました。

私としては、日経平均ドル円の利確が続き、各クロス円の含み損が大幅に減って助かりましたが、まだまだ激動は続きそうです。

というのも、先ほど午後9時に英国中銀が(IMFの警告に従った側面はありますが)意表をついて利上げを発表、午後9時45分にはEU中銀が金利据え置きを発表したものの、午後10時30分に、同中銀の総裁が金融緩和第1弾に励んできたので、第2弾は終わったというような、やや不可解なコメントを発したからです。直後の相場の反応は、株安・ドル安・ユーロ高方向という珍しい感じです。

上記の図で言うと、米国・EU・日本・英国はいずれも右側(財政拡張)にありましたが、米国とEUが左方向(財政拡張の手仕舞いへ)に動きかけ、英国が真っ先に利上げ、米国が来年の利上げの確率を高め、EUは利上げに関しては不明、日本は上げる気配なしといったところでしょうか。

株価の動向や通貨間の強弱を考える際の一つの物差しになるのではないかと思う次第です。